2011-10-17

Sister Kate / Kate Taylor (1971)


ご存知の方も多いと思いますがジェイムス・テイラー一家は兄弟みな
素晴らしい音楽家で、その中でもぼくがJTと同じぐらい好きなのが
このケイト・テイラー。ジェイムスの妹です。

昔静岡でバンドをやってたころ、セクション(ダニー・クーチ、ラス・カンケル、
チャールズ・ラーキーからなるリズムセクション。日本ではティン・パン・アレーが
参考にしたことでも有名ですね)が参加ミュージシャンとして
クレジットされたアルバムを必死になって集めていた時期がありました。

きっかけはご多分に漏れずキャロル・キングやJTだったと思うのだけれど、
シンガーソングライターのバックをつとめることが多かった彼らは
基本的には歌メロと雰囲気をじゃましないサウンドメイクながら、
アーバン感覚&アーシー具合をほどよくブレンドしたリズムと音色で
どこかに耳に残る主張を必ずまぶしていく、
その絶妙なセンスに本当に夢中になったものです。
今でも彼らがクレジットされているアルバムを見つけると
無条件で手に取ってしまうところはあるのですが。

これはそんな時期に、大阪へ遊びに行ったとき心斎橋でふらっと入ったレコード屋で
1000円ぐらいで見つけた一枚。もうつぶれてしまったようだけどいろんな
オリジナル盤がすごく安かったのを覚えています。
このアルバムはジャケ買いに近かったのですが、名前に何か感じたのと
参加ミュージシャンで外れはないだろうと思ったら大当たりでした。

曲はキャロル・キングや兄のジェイムス、リヴィングストンなどのカヴァーばかりで、
よく言われるように素朴な歌声も特徴的とは言えないけれど、
バッキングの素晴らしさがそれらをまるで違う曲のように聴かせます。
アレンジの妙とはこういうことを言うのだと思う。

ダニー・クーチのワウが効いたカッティングがとんでもなくファンキーな
「Ballad of a Well Known Gun」がベストトラックかな。
ていうかこれエルトン・ジョンの曲なのか!

聴きすぎてB面2曲目で針が飛ぶのにも慣れてしまい
なかなか買い直せない一枚です。

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